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シルバー川柳入選作品

2010.09.09
「第10回シルバー川柳」入選発表

 毎年敬老の日に向け公募している「シルバー川柳」に、10回目の今年は10,759作品の応募があり、下記の20作品が入選しました。

 また、第10回を記念した「特別賞」として、応募者最年長・最年少の方の作品と、最終選考対象54作品のうち第1回目から毎年ご応募いただいた方の作品を選ばせていただきました。

入選作品

(敬称略・順不同)

厚化粧笑う亭主は薄毛症
北川 康宏(男性/大阪府/58歳/音楽家)
「アーンして」むかしラブラブいま介護
山口 松雄(男性/愛知県/63歳/無職)
新党も肩書取れば老人会
森山  勉(男性/新潟県/74歳/農業)
食っちゃ寝て豚ならとっくに出荷済み
渡辺 嘉子(女性/福島県/83歳/無職)
持病には医者顔負けの知識あり
玉井 一郎(男性/香川県/77歳/教員)
オーイお茶ハーイと缶が転がされ
山本 隆荘(男性/茨城県/71歳/無職)
つまずいた ふと見た床に段差なし
岩﨑 総惠(女性/滋賀県/55歳/パート)
動かないエレベーターや押し忘れ
塩田トキ子(女性/埼玉県/77歳/無職)
なぜ消える眼鏡と鍵のミステリー
涌井 悦子(女性/新潟県/55歳/主婦)
日本語に通訳の要る三世代
久光サダ子(女性/福岡県/78歳/農業)
長生きをするなと政府に仕分けされ
花本 正昭(男性/島根県/68歳/農業)
脳のシワ顔に出てると孫が褒め
楠畑 正史(男性/大阪府/66歳/無職)
腹八分残した二分で薬飲む
黒澤 基典(男性/群馬県/45歳/教員)
味のある字とほめられた手の震え
大沢 紀恵(女性/新潟県/70歳/無職)
さびしくて振り込め犯と長電話
星野  透(男性/埼玉県/72歳/無職)
辞世の句なかなか出来ぬと長生きし
北川 賢二(男性/大阪府/54歳/自営業)
老後にと汗した家で一人棲む
城本トシ子(女性/大阪府/80歳/無職)
若者と料金同じ理髪店
二瓶 博美(男性/福島県/52歳/会社員)
不満なら犬に言うなよオレに言え
足立 忠弘(男性/東京都/71歳/無職)
孫たちにアドレス聞かれ番地言う
片瀬 絵美(女性/千葉県/26歳/会社員)

特別賞作品

(敬称略・順不同)

(最年長者作品)
 
   入れ歯抜け孫の茶碗へホールイン
飯田 富子(女性/富山県/102歳/無職)
(最年少者作品)
 
   おばあちゃんまだまだげんきでいてほしい
熊谷 健志(男性/岡山県/7歳/小学2年生)
(連続応募者作品)
 
古希も過ぎ才女と言われてまだ独り
原峻 一郎(男性/佐賀県/79歳/無職)

応募状況

 応募総数は10,759作品で、前回の10,558に比べ201(1.9%)増えました(6回目7,466 / 7回目7,202 / 8回目8,840、過去最高は4回目の14,127)。

 応募者平均年齢は前回(65.9歳)に比べ2.7歳若い63.2歳(過去最少)となりました。これは、高齢者(65歳以上)の応募比率が6.7ポイント減り、高齢者予備軍(40~64歳)と若年層(40歳未満)の応募比率がそれぞれ2.4ポイント、4.2ポイント増加したためです。とくに20代の伸びが大きく(2.6ポイント)、高齢者や高齢社会に対する若年層の関心が深まりつつあることがうかがえます。応募者最年長は前回同様102歳の女性、最年少は7歳の男児(前回は6歳の女児)でした。男女別では、前年に引き続き女性が比率を上げ、47.1%に増えました。地域別では、全都道府県から応募がありましたが、大都市圏が上位を占めています。

題材比率に垣間みる高齢者の関心事

 前回トップの「第二の人生・自立・希望」(12.9%→12.5%)が「容姿(頭髪・皺・入歯・老眼)・しぐさ」(12.6%→14.8%)に1位の座を明け渡し、「趣味・ペット・生甲斐」(6.7%→7.6%)が昨年に続いて比率を伸ばし3位に躍り出ました。また、「恋・色気」(2.8%→3.4%)、「仲間・友情」(2.6%→2.9%)、「IT・若者文化(パソコン、インターネット、メールなど)」(1.7%→2.3%)、「旅行」(0.8%→1.5%)が比率を上げました。高齢者特有の容姿・しぐさ・物忘れなど負い目は笑い飛ばし、家計が許す範囲内の贅沢や趣味を楽しみつつ、厳しい世の中を前向きに生きぬこうとする様子がうかがえます。

 自分以外の人間に対する見方が著しく変化しています。前回4位から5位に落ちた「身内(子・孫・嫁・親兄弟)」は順位を維持したものの、1.2ポイント(6.6%→5.4%)も比率を下げました。内容をみても、年金や遺産を目当てに親や祖父母に接近する子や孫の下心、子や孫が帰った後の安堵感を詠むものがほとんどで、無条件に子や孫を可愛いがるものは激減しています。一方、「夫婦愛」(5.5%→4.9%)そのものは減ったものの、自虐的夫婦愛とも言い換えられる「夫婦同床異夢・婦唱夫随」(2.4%→3.9%)を合わせると8.8%となり、配偶者が第3の関心事ということになります。

 総括すると、「遠くに住む子・孫やご近所より、人生の伴侶が一番。思い切った贅沢や趣味・娯楽はできないけれど、「婦唱夫随」でもいいから、夫婦支えあって前向きに生きて行こうね」ということになりそうです。

 なお、最近の出来事・世相・流行を反映したキーワードとしては、引き続き「年金」が最も多く、「オレオレ/振り込め詐欺」、「後期(高齢者)」も根強く残っています。新登場のものでは、民主党政権を反映して「(事業)仕分け」、「子供手当て」、「マニフェスト」が目立ち、「iPad」、「ツイッター」、「3D」など話題の新技術・新製品も散見されました。ちなみに、子供手当てを扱ったすべての作品がこれに批判的なものでした。

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